妊婦さんのからだの冷え対策 夏~秋編

コラム 公開日:2014/02/25
妊婦さんのからだの冷え対策 夏~秋編

春~秋にかけての暑い季節を過ごす妊婦さんに、特に知っていただきたいのが暑い季節の冷房による“冷え”。冷えは妊婦さんの体には大敵です。体の冷えはおなかの張りや早産につながることもあります。自分でできる予防策などをしっかり押さえて、体を冷えから守りましょう!

暑い季節ほど冷えに注意して!

[caption id="" align="aligncenter" width="300"]暑い季節ほど冷えに対する注意が必要。油断は禁物です! カーディガンやひざかけをうまく利用して[/caption]

妊婦さんは妊娠前に比べて体温が高めになるため、あまり体の冷えを感じることはないのですが、ここ数年、春から夏の暖かい季節に体の冷えを訴える妊婦さんがふえてきています。これは、昔と比べて妊婦さんを取り巻く環境が変わってきているからだと思われます。最近は真夏の本格的な暑さが始まる前から、さまざまな施設や公共の乗り物などで冷房が使用され、体が必要以上に冷やされてしまうようになりました。

ファッションの変化が体の冷えの原因!?

また、妊婦さんのファッションも徐々に変わってきており、妊娠中も腹帯をつけない、おなかが丸出しになる小さめの下着を着用する、くつ下やストッキングをはかないといった、体を冷やす服装の人がふえています。また、働く妊婦さんも多くなったため、妊娠中も常に仕事のストレスにさらされ、自律神経がうまく働かずに血液循環が悪くなるというケースも多くみられるようになりました。

あたたかい季節の体の冷えは、主に冷房が原因に。 カーディガンやひざかけなどを用意して、防寒対策をしっかり行いましょう。

なぜ妊婦さんに「冷え」がよくないの?

体の冷えはママの体やおなかの赤ちゃんにさまざまな影響を与えます。まず、体が冷えることによって血液循環が悪くなると、便秘や腰痛、むくみを引き起こしやすくなります。また、おなかが張りやすくなるため、子宮が収縮し、おなかの赤ちゃんが苦しくなる場合も。ひどい場合は、流産や早産につながることもあるので油断は禁物です。

気づいていない「隠れ冷え症」の人も!

自分で体が冷えていると感じる人はかなり重症なほうで、実は冷えているのに自分では気づいていない「隠れ冷え症」の人も多くいます。体が冷えているかどうかは、まず自分の手先や足先をさわってみて、冷たいかどうかをチェックします。自分ではなかなかわからない場合は、他人と比較するのがいちばん。だんなさんなど身近な人の手足をさわって、自分の体温と比較してみるといいでしょう。

冷えていると乾燥・便秘・むくみの症状も

また、体が冷えていると皮膚が乾燥しやすい、便秘がち、むくみやすい、上半身だけがほてるといった症状が出ることもあります。一度、自分があてはまる点がないか確かめてみるといいでしょう。なお、貧血の人は血液循環が悪く、体が冷えやすいので注意が必要です。冷えは少しの工夫で改善することができるので、ぜひ次項目を参考に冷え対策を実行してみてください。

冷房対策はもちろん、バランスのとれた食事で冷えない体づくりを!

[caption id="" align="aligncenter" width="300"]冷房対策はもちろん、バランスのとれた食事で冷えない体づくりを! 入浴が面倒な場合は、足浴をするだけでも十分な効果があります。[/caption]

体の冷えを予防し、改善するためには、自分の周りの環境を整備する必要があります。まずは冷房の設定温度を見直して、部屋を冷やしすぎないようにしましょう。職場など自分で温度調節ができない場合は、カーディガンをはおる、ひざかけをかける、くつ下をはく、腹巻きをするなど、防寒対策を行います。貼るカイロを利用してもかまいませんが、低温やけどに注意してください。

食事でもできる冷え予防

また、食事は3食しっかり食べてエネルギー補給をきちんと行うことが大切です。バランスよく食事をすることも重要ですので、外食などの場合も和定食などを選んで、栄養が偏らないように注意しましょう。暑いからといって、水分をとりすぎると体が冷えて、胃腸の働きも悪くなります。水分補給は必要ですが、なるべくあたたかいものや常温のものをとるようにしてください。生野菜や果物も体を冷やすので、とりすぎは禁物。根菜やしょうがといった体をあたためる食材を積極的にとるようにするといいでしょう。

冷え予防になる日常生活のコツ

ぬるめのお風呂にゆっくりつかって体をあたためるのも◎。足浴なども効果があります。ウオーキングなどの適度な運動で血液循環をよくするのもいいでしょう。ストレスは冷えの大きな原因にもなるので、妊娠中はなるべくゆとりをもった生活を心がけるようにしてください。

お話/三鷹レディースクリニック院長
天神尚子先生
日本医科大学卒業後、同大学付属病院、三楽病院産婦人科科長をへて、2004年三鷹レディースクリニックを開設。私生活では2人の男の子を育てる先輩ママ。親しみやすい先生として妊婦さんからも大人気です。
http://mitaka-ladies.jp/
イラスト/ハセガワアヤ
※情報は掲載時のものです。

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