赤ちゃんに熱が出たら? ドクターが教えるおうちでの対処法  

コラム
公開日:2013/10/17
赤ちゃんに熱が出たら? ドクターが教えるおうちでの対処法  

赤ちゃんに熱がある!と気づいたとき、どうしたらいいか迷ってしまうこともありますよね? かぜやインフルエンザにかかったとき、ホームケアとしては何をしたらいいか。熱があるときの対処法や水分補給の方法などを、横井こどもクリニックの横井茂夫先生に聞きました。

病気のときのホームケア 基本のキ

熱の上がり始めはあたたかく。熱が上がりきったら少し涼しくさせる

熱が上がるときにはゾクゾクと寒けが。顔色が悪かったりふるえたりしているので布団を1枚足すなどあたたかく。熱が上がりきって手足や顔がポッポと赤くなったら、体に熱がこもらないように少し涼しくして。

発熱・下痢・吐きけのいずれでも、水分補給が大切。こまめに水分を与えましょう

脱水症を防ぐために、たとえ離乳食は食べられなくても水分だけはとらせることが大切です。吐きけがあるときは、一度にたくさん飲ませず、少しずつ頻回に与えるのが◎。

体調が悪い間は、家で安静に。必ずしも眠らなくても、静かに過ごしましょう

病気のときには、何よりも「安静」が第一。赤ちゃんをじっと寝かせておくのはむずかしいものですが、無理やり睡眠をとらせる必要はありません。部屋の中で静かに過ごしましょう。

インフルエンザで注意したい「熱ひきつけ」

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基本的なケアはかぜと変わりませんが、注意したいのが「熱ひきつけ」です。インフルエンザの際に起きるひきつけは、インフルエンザ脳症のサインであることも。インフルエンザと診断されたら3日間は目を離さず、ひきつけを起こしたら必ずクリニックで受診しましょう。とくに、ひきつけが5分以上続く場合、ひきつけ後にぼんやりしている場合などは、夜中でも早急に受診を。

Q1 熱のあるとき、しっかりあたためて汗をかかせれば熱は下がる?

A1 汗をかかせても熱は下がりません。かえって熱が体にこもる場合も
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発熱時にあたためすぎると、体に熱がこもって(うつ熱)、さらに熱が上がってしまうことがあります。赤ちゃんが寒がる場合を除いて、やたらとあたためるのは×。解熱した結果汗をかくことはありますが、汗をかかせたからといって熱が下がるわけではありません。

Q2 水分補給はおっぱいやミルクでいいの? 水やお茶をこまめに飲ませればいい?

A2 電解質が補給できる経口補水液などを

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熱や下痢、嘔吐があるときは、おっぱいやミルクのほか、水分とともに電解質が補給できるベビー用イオン飲料や経口補水液がおすすめです。味に慣れずに飲みたがらないようなら、ふだんのお茶を即席の経口補水液に。お茶200㎖に、砂糖小さじ軽く山盛り1杯、塩耳かき1杯程度を入れて、少しずつ飲ませてみましょう。

お茶に砂糖と少量の塩を入れると経口補水液に似た成分に。

Q3 熱の上がりぎわはあたたかくというけれど、「上がりぎわ」なのか「上がりきっている」のかわかりません

A3 上がりぎわは手足が冷たく、上がりきると手や顔が赤くなる
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体温計ではかるのがいちばん正確ですが、熱の上がり始めはゾクゾクと寒けがしてふるえたり、手足が冷たくなったりして寒そうにしています。熱が上がりきってしまうと、手足がポッポとあたたかくなり、顔にも赤みがさして暑がることも。

Q4 頭やおでこを冷やすのをいやがります。熱で脳がダメージを受けたりしない?

A4 高熱が脳にダメージを与えるわけではないので安心して

インフルエンザなどでまれに起こる脳症は、ウイルスが脳に入るために起こることで、熱で脳がダメージを受けるわけではありません。赤ちゃんが気持ちよさそうなら市販の冷却シートや冷たいタオルなどで冷やしてあげるといいでしょうが、冷やしても熱が下がるわけではありません。

Q5 体調が悪くて離乳食をあまり食べません。食べないと体力がなくなるのではないかと不安です

A5 食欲がないときはバナナ&フルーツゼリーがおすすめ
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体調が悪くて食欲がないときは、無理にあれこれ食べさせなくてもOK。比較的食べやすくて栄養の補給にもなるのはバナナとフルーツゼリーです。ゼリーはノンカロリーではない甘みのあるもので、水ようかんでも○。水分と糖分、カロリーを効率的にとれる食品です。のどごしのよいゼリーで、水分と糖分を補給してみてください。

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お話/横井こどもクリニック 横井茂夫先生
東京慈恵会医科大学卒業。同大学付属病院、国立大蔵病院、東京都立母子保健院などを経て1998年に横井こどもクリニックを開院。専門は小児発達神経学、アレルギー、夜尿症など。いつでも地域のママと子どもたちを安心させてくれる頼もしい先生です。
イラスト/佐々木千恵
※情報は掲載時のものです

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