これホント? かぜ・インフルエンザのウイルスから赤ちゃんを守るには

コラム
公開日:2013/10/07
これホント? かぜ・インフルエンザのウイルスから赤ちゃんを守るには

かぜやインフルエンザの予防にいいとして、いろんなことを耳にしますよね。「あたたかくする」「布団をかけ直す」「発酵食品を摂るといい」……など。本当のところはどうなんでしょうか? その真偽を、横井こどもクリニックの横井先生に○×△で教えてもらいました。

Q1 とにかくあったかくする!! と聞いたのですが…?

△

A1 かぜの原因はウイルス。「寒い」だけでかぜはひきません。
お母さんと子ども・写真
かぜはウイルスに感染してかかるものなので、「寒い」だけではかかりません。南極にはウイルスが存在しないので寒くてもかぜをひきませんし、北海道のほうが九州よりもかぜをひく人が多いというデータもありません。ただ、体が冷えると免疫力が下がり、病原菌に感染しやすくなる傾向はあります。やたらと着せると汗をかいてかえって体を冷やすので、あったかければよし、とばかりにモコモコ着せすぎるのはNGです。

子ども・写真
歩き始めてよく動く子は外では大人より少なめに、活発に動くようになったら「大人より1枚少なく」が目安です。家の中なら薄手の長袖&長ズボン。着せすぎると汗をかいて体を冷やすので、家の中でならこのくらいでOK。

Q2 夜中に何度も布団をかけ直してもいい?

×
A2 神経質にかけ直さなくても気づいたときに直す程度で十分です。

子ども・写真
赤ちゃんは寝ているときにもよく動くので、布団から飛び出して手足が冷たくなったりしていて心配になるママも多いようです。でも一般的な家庭の部屋の中で寝ているのなら、ちょっと布団から出ているぐらいでかぜをひくことはないので心配しないで。気づいたときにかけ直してあげればいいでしょう。ポイントはおなかを出さないこと。腹巻きやスリーパーを使って、おなかの周囲が冷えないように工夫しましょう。

子ども・写真
布団をけとばす子には、毛足の長い敷布や毛布を使って下からあたたかさをキープ。スリーパーを着せ、靴下をはかせれば、ちょっとぐらい飛び出しても大丈夫です。

Q3 バリア機能を保つために、皮膚の保湿が大事といわれました

○
A3 デリケートな肌は、クリームなどでしっかり守ってバリア機能をキープしましょう!

子ども・イメージ
入浴で肌をきれいにしたらクリームなどで保湿しましょう。しっかり保湿することで肌のバリア機能がキープでき、かぜやインフルエンザのウイルス、病原菌などが体内に侵入しにくくなります。しっかり保湿してうるおいが十分なお肌はバリア機能も万全です。

Q4 乾布摩擦は、皮膚を丈夫にして抵抗力を高めると聞いたのですが?

×

A4 強くこすると皮膚にこまかい傷がつき、バリア機能が失われてしまいます。

子ども・イメージ
赤ちゃんは大人とくらべると皮膚がとても薄く、デリケート。乾布摩擦などでこすると肌が傷つき、せっかくのバリア機能をこわしてしまうことがあるので注意して。

Q5 免疫力が上がると聞いて、ヨーグルトをよく食べさせています

○
A5 免疫力アップには無糖ヨーグルトや納豆がおすすめです。

ヨーグルト&納豆・写真
発酵食品は体の免疫力を高めるといわれています。ヨーグルトや納豆は熱を加えずに食べられ、離乳食にも使いやすい食材です。積極的にとり入れるといいでしょう。加糖ヨーグルトは、乳酸菌が活発な状態で生きていないものもあるので、無糖のプレーンヨーグルトを。食べるときに少量の砂糖やジャムを加えるといいでしょう。免疫力アップには、発酵食品を「熱を加えず食べる」のがポイントです。

Q6 赤ちゃんのうちに動物園に行くと免疫力が上がるといわれたのですが?

×
A6 動物園に遊びに行っても免疫力はアップしません!

昔、「無菌の状態では免疫力が養われない。雑菌の多い環境に慣れているほうが病気になりにくい」という衛生学説が唱えられたことがあります。そのことからいわれるようになったのかもしれませんが、ときどき動物園に遊びに行く程度では、免疫力を高めることにはつながりません。動物園内に住めば、免疫力アップの可能性があるかもしれませんが……。

読者アンケートより ママたちが実践している病気の予防法

みなさんが実践している予防法のTOP3は「手洗い・うがい」「加湿」「予防接種」でした。いずれもかぜやインフルエンザの予防法として有効。ママたち、なかなか優秀です。

ママたちが実践している病気の予防法・棒グラフ

着せ方・寝かせ方 読者のかぜ予防対策

寝相が悪くてもスリーパーでおなかポカポカ

寝るときはスリーパーや湯たんぽで体を冷やさないようにしました。湯たんぽは、やけどが心配だったので人肌程度のあたたかさがキープされるぬいぐるみ型のものをセレクト。不安なく使えました。スリーパーはおなかが出ないので安心!

汗をかいたら早めに着替えて体を冷やさない

汗をかいたらすぐにふき、着替えさせるようにしています。そのままにしておくと体が冷えてしまうのが心配なので。ふだんは汗を吸うような肌着+シャツ、寒いときはベストを追加するなどしてこまめに脱ぎ着させています。

厚着させずに手足を出して体温を調節しやすく

昨年12月生まれで、本格的なかぜ予防は今年が初めて。肌着などは通気性のよいものにして、部屋の中ではあまり厚着にせず(半袖カバーオール型肌着+1枚程度)、手足を出して自分で体温調節がしやすいようにしています。

食べ物・食べ方 読者のかぜ予防対策

ヨーグルトときのこを積極的に食卓に並べています

免疫力アップのため、朝は無糖ヨーグルトに果物や甘い野菜(にんじんなど)を加えて食べています。また、えのき、しめじ、しいたけなどを冷凍ストックし、うどんやスープ、おやきの具などにして昼と夜に必ず食べています。

野菜たっぷり栄養バランスのよい離乳食を

まだあまりたくさんの量は食べられないので、緑黄色野菜をとり入れて、栄養のバランスが偏らないように工夫しています。トマトとお麩をだしで煮てとろみをつけたり、刻んだ小松菜をうどんに入れたりすると、よく食べてくれます。

病気をするのが最大の予防法!?

免疫力を高めるためには病気にかかることも必要
免疫力を高めるためには病気にかかることも必要・イメージ
病気予防の心がけは大切なことですが、まったく病気にかからないというのも、実は赤ちゃんのためにはなりません。子どもは病気をしながら抵抗力をつけ、少しずつ丈夫な体になっていきます。病気にかかったら適切なホームケアを心がけ、重症化させずにうまく抵抗力をつけてあげたいですね。

横井茂夫先生・写真
お話/横井こどもクリニック 横井茂夫先生
東京慈恵会医科大学卒業。同大学付属病院、国立大蔵病院、東京都立母子保健院などを経て1998年に横井こどもクリニックを開院。専門は小児発達神経学、アレルギー、夜尿症など。いつでも地域のママと子どもたちを安心させてくれる頼もしい先生です。
イラスト/佐々木千恵
※情報は掲載時のものです

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