【赤ちゃんとママの防災・事故対策】ベビーベッド・メリー・写真立て、家の中の危ないコト、モノ30


国崎信江さん
危機管理アドバイザー

山中龍宏先生
緑園こどもクリニック 院長
「まさかそんなところで!?」。赤ちゃんの家の中での事故は、ママやパパが予想しない場所で起こります。家の中の危険なものやことを、専門家に教えてもらいました。大地震が起きたときに考えられる状況も、あわせてチェックを。※「震」マークがついているものは、大地震のときに考えられる危険や状況です。
リビングの「落ちる」「転ぶ」「倒れる」注意ポイント
1日の大半をリビングで過ごしているママと赤ちゃんは多いはず。くつろぎスペースのリビングにも、実はこんなに危険がひそんでいます。固定したり、ものを減らしたりすることで防ぎましょう。
その1●時計や額ぶちが落ちてくる
割れる素材やかたい材質であれば、高いところから落ちてくると凶器に!
その2●テレビやパソコンが落ちる
テレビは台が折れ、モニターが飛んできたケースも。パソコンやAV機器も落ちてくることが。
その3●照明器具が落ちてくる
つり下げタイプの照明は、地震のとき壁や天井にぶつかって割れたり、落ちる可能性が大です。
その4●写真立てや置物が落ちてくる
高いところに置いてあれば地震の揺れで落ちてきます。割れものに直撃されたら大変。
その5●赤ちゃんがベランダから落ちる
冷房の室外機や思わぬものを踏み台にして、ベランダの柵を乗り越えてしまうことが。
その6●窓ガラスが割れて飛び散る
何かがぶつかったり、地震のとき、窓ガラスが割れ、部屋に破片が飛び散ります。
その7●ガラスのテーブルが割れる
地震のときや何かがぶつかったり、落ちてきて割れれば、ガラスの断面や破片で大ケガに!
その8●部分敷きのラグにつまずいて転ぶ
床とラグのわずかな段差につまずいたり、ラグごと滑って転ぶこともあります。
その9●テーブルなどのコーナーにゴッツンぶつかる
テーブルや棚、家具などの角に頭をごっつん。はいはいの時期くらいから急増します。
その10●引き出しに指をはさむ
引き出しや扉をいたずらしているうちに自分で指をはさむケースは、定番中の定番。
その11●背の高い家具が倒れる
大型家具も大地震では簡単に転倒します。避難経路をふさがれ脱出できなくなることも。
その12●空気清浄機や加湿器が倒れる
背の低い家電や家具も地震の揺れで倒れます。赤ちゃんの目線で考えるとコワイ!
関連リンク⇒⇒⇒地震から赤ちゃんを守る11の行動&安全な部屋づくりに必要な9つのこと
キッチンの「かかる」「落ちる」「倒れる」注意ポイント
キッチンは家の中で最も危険な場所です。赤ちゃんはふだんから立ち入り禁止にしましょう! 大地震のときは大人も大ケガをするリスクが高い場所です。
その13●電気ケトルのお湯が降りかかる
コードにつまずいたり、地震で倒れ、お湯が赤ちゃんにかかったら……。電気ケトルも危険。
その14●熱いスープや天ぷら油がかかる
地震の揺れや手が滑って熱いスープや油をかぶったら大やけどに。命にもかかわります。
その15●冷蔵庫が倒れてくる
冷蔵庫は中のものを吐き出しながら周囲のものをなぎ倒し、場合によっては回転しながら倒れます。
その16●ウォーターサーバーが倒れる
背の高い縦置き型タイプは重心が上にあるので不安定。赤ちゃんがつかまっても危ない。
その17●キャスターつきワゴンが走る! 倒れる!
ただバタンと倒れるのではありません。物を振り落とし、部屋を暴走すると考えて。
その18●電子レンジなどキッチン家電が飛ぶ
炊飯器に浄水器、食洗器、コーヒーメーカー。あらゆるものが落ちたり、飛んでくると思って。
その19●つり戸棚から鍋が落ちてくる
重い鍋やホットプレート、ガラスの食器がバラバラと落下。真下にいたら避けるのは無理。
その20●調理器具が落ちてくる、いたずらする!
キッチンばさみや包丁がコワイ。扉や引き出しの中身も地震のときは飛び出してきます。
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寝室の「落ちる」注意ポイント
家具の配置や寝る場所が生死を分けることも。寝ているときに地震におそわれたらほぼ何もできないと考え、安全地帯にしておいて。
その21●ベッドメリーが落ちてくる!
取りつけ部分がゆるくなっていると、赤ちゃんの上に落ちる可能性が。材質によってはケガも。
その22●クロゼットや押し入れの中身が崩れ落ちてくる
天袋など高いところから落ちてきた衣装ケースに頭をぶつければ、命にかかわる場合が。
その23●タンスや本棚が倒れてくる
作りつけの家具以外倒れます。阪神淡路大震災ではタンスが飛び、天井に当たって落下した例が。
その24●エアコンが落ちてくる
地震の規模によってはエアコンも落ちます。頭を直撃したら大ケガに!
その25●ベビーベッドが走りまわる!
ロックをしていなければ壁や家具に何度も当たりながら、部屋中を動きまわります。
その26●ドアに指をはさむ
特にちょうつがい側に指をはさむと、テコの力でケガの度合いが増してしまうことも。
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お風呂・トイレの「閉じ込められる」「水の事故」注意ポイント
赤ちゃんがいる家庭では水の事故の多発エリアがお風呂。地震のときは比較的安全な場所といわれますが、備えがなければお風呂もトイレも危険です。
その27●浴槽への転落事故で毎年多数の赤ちゃんが……
毎年、多くの犠牲者が出ています。浴槽のふちが50㎝以下の場合は、事故の危険度が上がります。
その28●物が倒れてドアが開かなくなる
ドアの前に何かが倒れたり、移動してきたら、助けが来るまで閉じこめられることに。
その29●逃げたいのに服が着られない!
着替えを用意してあるリビングに戻ったらガラスなどが散乱して、服を着られない場合も。
その30●トイレのタンクのフタが飛ぶ
かぶせてあるだけのタンクのフタは、地震のとき凶器となって飛んできます。
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家の中での赤ちゃんのケガ・事故の予防策3
◆赤ちゃんがいる今こそ安全な家づくりのチャンス!
赤ちゃんが生まれるとふつうの引き出しが凶器になったり、思わぬところに危険がひそんでいることがわかってきます。家庭内の安全を考えるなら、今が絶好のチャンスと思って。
◆事故対策が整った家は、防災面でも優秀
赤ちゃんの事故防止を考えた家づくりと、大地震に備えた家づくりには共通するところがいっぱい。赤ちゃんのために安全な環境を整えておくと、震災時の被害も減ります。
◆大切なのは、減らす・替える・固定する
家具などを固定し、危険なものを減らして、ケガにつながりやすい素材は替える。この3つを基本にすると、家の安全度がアップ! これをもとにわが家の弱点を探して。
________________
赤ちゃんがいたずらしないようにと、家電や雑貨などを高い場所に置いているケースは多いものです。落下や転倒する場合もあると考え、対策は念入りにしたほうがよさそう。赤ちゃんの成長とともに危険なものも変わるので、そのつど見直していきましょう。
イラスト/アサミナオ 文/小山まゆみ
※この記事は『Baby-mo』より加筆・再編集したものです。

国崎信江さん
危機管理アドバイザー

山中龍宏先生
緑園こどもクリニック 院長
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