頭を打った、誤飲した、窒息しそう…なときの緊急対処法

コラム
公開日:2014/01/20
頭を打った、誤飲した、窒息しそう…なときの緊急対処法

思いがけない事故やケガのとき、あわてずに対応するのはとてもむずかしいことですが、前もって知識をもっていれば、役にたつはず。できるだけ落ち着いて赤ちゃんの様子を観察しましょう。

いつもと違うサインは泣き方や顔色、機嫌、熱や食欲の有無、ねんね、うんち、おしっこの状態などにあらわれます。いざというとき判断できるようふだんの様子を知っておいてください。

頭を打ったときの対処法

頭から出血した!意識があるかを見て、強い痛みがないようなら家で様子を見て大丈夫。ただ、頭の中で内出血しているとじわじわと脳を圧迫することもあるので、しばらくたってから吐いたりすることも。48時間は様子を見て。

 頭から出血した!

患部に清潔なガーゼを当て、指や手のひらで5〜10分圧迫します。血が止まるまで手の力をゆるめないようにし、病院へ急ぎます。

頭から出血した!
こぶができた!

意識状態に問題があれば、すぐに病院へ。元気そうであれば冷たいタオルなどで患部を冷やし、しばらく安静にして様子を見ます。

 頭を打ったときの、応急処置or救急車の目安

心肺蘇生をして救急車を!

意識がない
呼吸をしていない
脈がない

大至急、救急車で病院へ

出血がひどい
ぐったりしている
何度も吐く
ぼんやり、うとうととしている
けいれんを起こしている
耳から出血がある

応急処置をして病院へ

打ったところをさわると痛がる
打ったところがはれている
打ったところが青黒くなっている

様子を見たあと病院へ

大きくはれた
痛みだした
様子や反応がいつもと違う
不機嫌、食欲もない

すぐに大声で泣くが、目立った外傷がなく、泣きやむと機嫌もいいなら数日様子を見て、上の症状があったら早めに病院へ。

誤飲したときの対処法

吐かせるときは

誤飲したものによって対応が違います!

何をどのくらい飲み込んだのか、体内で吸収されるものか、吸収されたら害があるものかで対応が変わります。赤ちゃんの誤飲は軽症が多いものの、ボタン電池と石油製品、キャンドルオイルは危険度が高いので要注意。

吐かせるときは・・・?

人さし指で舌のつけ根をぎゅっと押し、3回吐かせます。それで吐かなければストップして、中毒110番か医師の指示をあおいで。

誤飲したときの、応急処置or救急車の目安

誤飲が疑われたら救急車を!

ボタン電池
揮発性のもの(灯油など)

吐かせて、大至急病院へ!

タバコ(わずかなら様子を見て)
医薬品(飲んだ薬品を確認)
ホウ酸だんご(水を飲ませて吐かせる)
香水(アルコール中毒を起こす恐れが)
防虫剤(水を飲ませ、吐かせる。牛乳はNG)

吐かせずに、大至急病院へ!

キャンドルオイル
とがったもの(画びょう、クギ、針など)
強酸性、強アルカリ性のもの
(漂白剤、トイレやお風呂用洗剤、カビとり剤など)

少量なら様子を見て、大量なら吐かせて病院へ

紙類、文房具(ティッシュ、雑誌、クレヨン、鉛筆)
カフェイン、アルコール
台所用洗剤、洗濯洗剤
入浴剤、石けん、歯みがき剤
シャンプー、リンス、ボディソープ
化粧水、乳液、クリーム(エタノールを含むものは危険)
蚊とり線香、観葉植物の土など

窒息しそうになったとき

のどの異物をとる

5分以上息が止まっていると生命の危機が

赤ちゃんに多いのは食品での窒息です。突然せきこんだり、呼吸が苦しそうなら大急ぎで対応を。指でとろうとすると異物を押し込むことがあるので避けて。

のどの異物をとる

床の上でうつぶせにし、頭を少し下げて指であごを支えます。手のつけ根で肩甲骨の間をバンバンと強く素早くたたきます。

出ないときは胸骨圧迫
出ないときは胸骨圧迫

それでも出ないときはあおむけに寝かせ、両わきを圧迫して異物を押し出すようにします。

こんなときは心肺蘇生をして救急車を!

意識がない
呼吸をしていない、呼吸が弱くなる

山中龍宏先生・写真

監修/緑園こどもクリニック院長
山中龍宏先生
産業技術総合研究所デジタルヒューマン工学研究センター傷害予防工学研究チーム長。長年、子どもの事故防止に取り組んでいる第一人者。著書に『子どもの誤飲・事故を防ぐ本』(三省堂)などがある。
出典:Baby-mo(ベビモ) ケガ!! 病気かも!? とっさのときにどうする!? を知ろう・2 イラスト/アサミナオ
※情報は掲載時のものです。

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