かぜとインフルエンザから赤ちゃんを守る、3つのポイント

コラム
公開日:2013/10/17
更新日:2016/08/25
かぜとインフルエンザから赤ちゃんを守る、3つのポイント

赤ちゃんの苦しそうな様子を見るのはつらいもの。できることなら病気にはかからせたくないというのが親心ですね。かぜ予防のポイントは3つ。毎日の暮らしの中で実践しましょう。赤ちゃんをしっかり守るように「かからない」ための予防法と、かかってしまったときのホームケアのコツを、横井こどもクリニックの横井茂夫先生に教えていただきました。

1. 外から病原菌をもらってこない

かぜやインフルエンザのウイルスを持ち込まないことがいちばんの予防法。外でついた菌はすぐにとり除くように心がけましょう。病原菌をもらわないために、流行シーズンには「なるべく人混みに出かけない」ことも大切です。

手洗い&うがいは基礎中の基礎。帰宅したら必ず実践して
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家の中にウイルスを持ち込まないためにも、大人や上の子などは、外から帰ってきたら必ず手を洗い、うがいをしましょう。病原菌を振り払うためには、「流水でよく洗い流す」ことが大切。せっけんで洗ったら、指と指をこすり合わせたり、手をもんだりしながら、流水でしっかりと泡を洗い流しましょう。

うがいができない赤ちゃんには番茶を飲ませても
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冬は空気が乾燥している時期なので、のどをうるおすためにも外出から戻った赤ちゃんに水分をとらせるのは○。かぜの予防には、うがいのかわりに抗菌効果のあるカテキンが含まれている番茶やほうじ茶を飲ませるのがおすすめです。

帰宅後の風呂やシャワーは多少の予防効果あり
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パパが仕事から帰宅したらまずシャワーを浴びてもらう、買い物やお散歩、保育園などから帰ってきたら赤ちゃんをすぐにお風呂に入れるというのは、やや予防効果あり。病原菌を落とすというよりも、湯げによる保湿効果や皮膚を清潔に保つことが、病気の予防につながります。

帰宅後の着替えは、あまり効果がありません
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かぜやインフルエンザは、病原菌が洋服などについて感染する「接触感染」よりも、空気中に漂っている菌を吸い込んで感染する「飛沫感染」が主なルートです。「かぜの子が吐いたものが服にかかった」などの場合を除いて、特に着替えさせる必要はありません。

必要以上に病院に行かないことも病気予防の大事なポイント
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当然といえば当然ですが、病院には病原菌がいっぱい。流行期には特に、病院でかぜやインフルエンザをうつされることが珍しくありません。診察の順番が近づくまでは赤ちゃんを別の場所で待機させるなど、できるだけ病院に長く滞在しない工夫もしてみて。

2. ウイルスが活動しにくいようにする

多くのかぜやインフルエンザのウイルスは、気温が低く乾燥した環境で活発に働きます。冬に流行するのは、このため。部屋の加湿や空気の入れ替えなどをして、ウイルスが活動しにくい環境をととのえましょう。

 部屋の湿度は50〜60%を目安に。湿度が高いとウイルスは活動しにくい
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ウイルスは、湿度が高い環境に弱いので、加湿器などで室内の湿度をキープしましょう。加湿器がない場合は、洗濯物やバスタオルなどを室内に干しても。ただし、加湿器をつけて洗濯物も干して……と、やりすぎると結露が起こってカビが生えてしまうことも。設定は60%を目安にして。

ときどき部屋の空気を入れ替えて、病原菌を追い出そう
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寒いからと部屋を閉めきっていると、病原菌も部屋にこもったままに。短い時間でもいいので、ときどき窓を開けて空気を入れ替えることで、室内の病原菌を外に追い出すことができます。特に、家族の誰かがかぜやインフルエンザにかかっている場合、換気は二次感染の予防にも効果的です。

病原菌が広がらないのは、霧吹き&乾いたタオルでの掃除
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テーブルや床のふき掃除のコツをひとつ。ぬれたふきんやぞうきんでふくのは、目に見えない菌を広げるのに一役買っています。霧吹きと乾いたタオルを準備しましょう。水、または水に少量のお酢か中性洗剤を混ぜたものを霧吹きに入れてシュッと吹きかけ、水分を乾いた布でふきとります。病原菌が広がらず、きれいにしたい部分を効果的に掃除できますよ。

3.予防接種を受ける

予防接種を受けておくと、たとえかかっても軽くすみます。インフルエンザの場合、ワクチン接種は2回で、10月から年内に接種しましょう。

ここ10年間、インフルエンザワクチンの型と流行する型はほぼ一致

インフルエンザワクチンは、毎年、世界保健機関(WHO)が流行しそうな型を予測し、それをもとに作られます。「型が合わないと予防接種の効果がない」といわれますが、ここ10年は、ワクチンの型と流行する型が大きく外れたことはありません。

子どもにインフルエンザワクチンが効かない、というのは間違い

以前は、国が定めていた子どもへのワクチン用量(薬の量)が諸外国と比べてだいぶ少なかったため、効果が限定的なケースがありました。現在では、しっかりと予防できる用量を接種しています。12才以下は毎年2回接種が必要です。

ロタウイルスは、予防接種できる月齢に制限があるので要チェック

冬に多いロタウイルス感染症は、嘔吐・下痢を起こす胃腸炎ですが、ワクチンで予防できます。接種回数や間隔が決まっていて、生後6カ月(もしくは8カ月)までしか接種できないので、早めに確認しましょう。

12〜3月に流行する病気は?

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12〜3月は毎年、かぜやインフルエンザのほか、ノロウイルスやロタウイルスによる胃腸炎が流行します。低月齢の赤ちゃんがかかると症状が重くなりやすいので、予防と早めのケアを心がけましょう。春から流行していた、肺炎や細気管支炎を引き起こすRSウイルス感染症は、そろそろピークを超えて落ち着いてくると予想されます。

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お話/横井こどもクリニック 横井茂夫先生
東京慈恵会医科大学卒業。同大学付属病院、国立大蔵病院、東京都立母子保健院などを経て1998年に横井こどもクリニックを開院。専門は小児発達神経学、アレルギー、夜尿症など。いつでも地域のママと子どもたちを安心させてくれる頼もしい先生です。
イラスト/佐々木千恵
※情報は掲載時のものです

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